不動産を相続する際に期限はあるの?早めに手続きを済ませましょう!

目次

不動産相続の手続きは面倒で後回しにしがちです。
「今のところ売却する予定もないし、まだ手続きしなくても大丈夫だろう。」
そのように考えている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、手続きを放置し続けると、後から問題が起こる可能性もあります。
不動産相続手続きの期限と放置した際に起こりうる問題について紹介します。

■不動産の相続には期限がある?

相続の手続きには期限が定められているものがあります。
なるべく早くを済ませるようにしましょう。

1.不動産相続に必要な手続き

1-1.相続開始の確認

遺産の相続が発生した場合、まずは相続開始の確認を行います。遺産相続が法的手続きを伴うものである場合、通常は遺言書や相続証明書の提出が必要です。相続開始の確認は、地方の裁判所や特定の機関で行われる場合があります。

1-2.相続税の申告

不動産の相続に伴って相続税が課税される場合、相続税の申告が必要です。相続税の申告手続きは、税務署や税務局で行われます。相続税の申告書類や必要な情報を提出し、税金の支払いを行う必要があります。

1-3.不動産の評価と分割

相続された不動産の評価が必要な場合があります。評価は、地域の評価委員や不動産鑑定士によって行われることが一般的です。また、複数の相続人がいる場合には、不動産の分割や共有の取り決めが必要となることもあります。

1-4.不動産の登記:

相続によって所有権が移転する場合、不動産の登記手続きが必要です。登記所での手続きには、相続人の同意書や相続証明書、不動産の所有権移転登記申請書などの書類が必要となります。

これらは一般的な手続きの一部ですが、相続手続きは複雑な場合があります。不動産相続に関しては、現地の法律や規制に基づいた手続きを正確に行うために、専門家や弁護士の助言を受けることをおすすめします。

2.相続税の申告期限

相続税の申告には期限が設けられています。
期限は、相続人が亡くなった日の翌日から10か月以内とされています。
納税期限も同じです。
原則として期限の延長はできませんが、例外的に可能となる場合もあります。

■相続の手続きを放置しているとどんな問題が起こる?

不動産相続の手続きを面倒に思う人も多いかもしれませんが、放置しているといろいろな問題が起こる可能性があります。

1.不動産の売却ができないことです。
不動産の名義を変更するまでは、売却したり担保にしたりできません。
今、売却する予定がなかったとしても、将来的に売却が困難になる場合があります。

2.名義変更が難しくなることです。
相続登記を放置していると名義変更が難しくなるケースがあります。
登記の手続きとして使用する書類には保存期限が決まっているものもあり、入手できなくなる可能性があるためです。

また、相続したときの相続人が死亡してしまった場合、相続人が増えたり、相続人との連絡が困難になったりするため、遺産分割の話し合いが難しくなる可能性もあります。

3.次の相続時に問題が生じることです。
相続登記を放置している間に相続人が死亡してしまうと、次の相続人が登記する時の手順が複雑になります。
年数が経過して必要な書類が手に入らないこともあるため、結果として相続を諦めてしまうケースが多いようです。

■まとめ

不動産相続手続きの期限と手続きを放置した時に起こりうる問題について紹介しました。
手続きを放置していると、いろいろな問題が生じる可能性があり、良いことは何もありません。
不動産を相続したらできるだけ早く手続きを済ませるようにしましょう。