相続が発生してからまずやることは?流れを紹介します!
相続は、多くの方が一生涯で二回行うタイミングがあるのではないでしょうか。
そんな相続は職業柄携わるような方でもない限り慣れがなく、どうしたら良いのかわからず手探りで進めていくケースが多いでしょう。
そんな相続でまずやることとはなんでしょうか。
目次
■遺産相続でまずやることは
1.被相続人の契約状況を調べる
一番最初やることは、被相続人が契約していたものがどんなものだったかを把握することです。
銀行口座をどれだけ持っていたか、保健や証券の契約をしていないか、しているのであればどこと契約しているのか。
また借金をしていないかも確認しなければならないでしょう。
2.相続人と遺言書
遺産相続を始める前には必ず、相続人が何人いて、相続財産にはどのようなものがあるかを調査しなければなりません。
後から実はあと1人いた、となると遺産分割協議書が無効になる可能性が出たり遺産相続がこじれる原因となったりするため、被相続人の戸籍謄本をはじめとした書類で、きちんと確認しましょう。
同時に遺言書を残していないかも確認してください。故人が家族に内緒で遺言書を残しているかもしれません。
効力のある遺言書があればその通りに手続きをしなければならないため、残しているのであればどこにあるのかまできちんと探しましょう。
3.遺産を調べる
相続対象となる遺産を把握しましょう。
遺産にはプラスの財産、マイナスの財産、みなし財産の3種類があります。
その全てを把握し、財産目録を作成しましょう。
4.遺産分割
遺言書があればその通りに、遺言書がなければ相続放棄していない相続人が集まって遺産を分けます。
これを遺産分割協議といい、意見がまとまれば遺産分割協議書を作成します。
5.手続きする
最後に、遺産分割協議書に従って遺産を相続し終了です。
■相続が発生してからでもできる相続税対策
●不動産の評価を下げる
現金ではない遺産に関しては、現金であった場合いくらか、を把握した上で相続税が算出されます。
この現金であった場合の価値は時価であるため、1円も評価がブレない不動産は少ないといえます。
そのため、不動産の売却とは逆にその不動産が減額になりそうなところを探して評価を下げることで、間接的に相続税対策を行えます。
●相続税に使える特例を使う
さまざまな税金にある特例は、相続税にも存在します。
それらを活用することによって相続税の節税を狙いましょう。
たとえば配偶者間で相続した遺産においては、1億6000万円、ないしは法定相続分の遺産の額以下であれば相続税は免除されます。
また農地の相続であれば後継者への一括贈与や相続人が死亡したときなど、いくつかの条件のいずれかにあてはまれば特例が使えます。
相続税の一定額、それも免除であったり猶予であったりと幅は多いですが、農地の相続は優遇されやすい、とだけ覚えておくと良いでしょう。
■まとめ
相続もケースバイケースで、基本的にすべての財産を現金で持っている場合以外はその遺産の額は推定の金額になります。
その推定の額を下げられないか調べたり特例が当てはまらないか調べたり、何らかの方法で遺産を少なく見せることが相続後の節税としてポピュラーと言えるでしょう。